大学の卒業間際に大好きだった陽子とベッドインした。
陽子はロングヘアーが似合う、身長は170近いスマートな美女。
本人は自分が美人であると意識しているはずだが、スカートはほとんどはかずお尻にぴったりとするジーンズばかりで、ボーイッシュさを売りにしているようなところがあった。
実際、高校時代は後輩の女子生徒からラブレターを頻繁にもらったそうだ。
かなりプライドも高く、同世代の男を子供扱いするようなことがあった。
その陽子はベッドでは大胆だった。
フェラでは根元から舌を左右に小刻みに振りながらナメ上げて、勃起したらパクッと咥えて頭を上下に。
そして騎乗位で「はあぁぁあ、はあぁぁあ」とリズミカルな声を上げてベッドがきしむぐらい腰を振りまくった。
当時陽子20代前半。
10代のころの健全ボーイッシュ美少女のころの彼女を知るオレはただ、ただ、びっくり。
オレが感じながらも驚いているのを分かったのか、彼女は「初めての男が悪いのよっ!」と言いながら腰を振り続けた。
終わってから彼女が大学1年、19歳の時の最初の男の話を聞かされた。
それがオレにはセックス以上にショックなものだった。
本題に入る前に、彼女とオレとの出会いについて書こう。
オレたちが最初に出会ったのが、お互いが高校3年の時の予備校の夏季セミナーだった。
田舎の高校から東京の予備校に出てきたオレに、都内の私立高3年の陽子は眩しすぎた。
高校最後の夏休み、オレは必死に受験勉強をしていたが、次第に同じ授業を受けていた陽子に会う方が楽しみになってきた。
ある日、たまたま彼女がオレの隣に座る機会があり、そこから話をするようになった。
多分彼女もオレのことを多少は意識していてくれたのかもしれない。
やがて電話番号を交換し(当時は携帯はとても高校生には持てなかった)、セミナーが終わっても連絡を取り合うようになった。
翌春に彼女は首都圏の国立大に、オレは東京の私大に合格。
お互いに進路が決まった安心感もあって、都内で会うことが多くなった。
お恥ずかしい話だが、オレは当時、女性経験が全くなかった。
彼女と映画を見て、喫茶店で話して散歩するだけで舞い上がるほどの気持ちだった。
一緒に歩いていると、すれ違う男の視線を感じることが多かった。
「いい女を連れているな」という、そんな感じの視線だったように思う。
実際、オレは有頂天だった。
何回目かのデートで初めてキスをした。
オレにとって人生初めてのキスだった。
ガチガチになっているオレを彼女がうまくリードしてくれた。
興奮したオレは舌を入れたが、スッと唇を外され、陽子は(いけない人ね)といった感じでオレを見つめると、オレの胸の中に体を委ねた。
だが、いい時期は長くは続かなかった。
徐々にデートを断られる回数が増え、夏休みが終わる頃には2人の間にはまさに秋風が吹くようになっていた。
オレは大学生になってから、彼女の変化が出ていたのを感じていた。
ダイヤの原石が磨かれたといった感じだろか。
大人になったということなのだろうが、ボーイッシュな中にも妖艶さが増したというか、胸を強調する服を着たり明らかに趣味が変わってきているように感じた。
そして彼女から切り出された別れ。
オレの初めての本格的な恋愛はこうしてアッサリと終わってしまった。
その後、大学卒業間際にどうしても彼女を忘れられないオレがアプローチ。
それぞれ大人になっていた2人は当然のようにホテルになだれ込み、最初に書いたようなセックスに至ったというわけだ。
ここから先は彼女の話による再現だ。
最初にすべて実話と書いたが、彼女の話がベースだから、どこまで本当なのかオレには確認する術はない。
ただ、彼女がウソ八百を並べ立ててるとは思わない。
もちろん、彼女に都合のいいように誇張されたり、大事な部分を隠しているということも全くないとは思わない。
その部分は随時、オレが突っ込みを入れてみる。
本当はオレのチンポを挿れたいのだが・・・って、余計なボケでスマン。
そもそも彼女は恋愛でも主導権を握っていないと気がすまない性格らしく、さんざん、その気にさせておきながらキスから先はさせない、みたいにして相手をのめり込ませるところがあった。
オレがそのテクで完全に夢中にさせられたのだから間違いないだろう。
地方の国立大学に入った陽子は同じサークルにいた身長180以上、ガテン系で二浪だか三浪だかして入学したためにすでに20代半ばの上級生の男にしつこく言い寄られた。
全く好きなタイプでなかったために最初は相手にしていなかった。
だが、あまりにしつこく迫るし、サークルの先輩で年長者として一目置かれているだけに、たまにお茶を付き合ったりはしていたようだ。
後から聞くと、その時にオレとのことで恋愛相談などもしていたようだった。
ある日、サークルのコンパに参加した陽子は、少し酒も入り気分も開放的になっており「お茶を飲むだけ」という約束で男と喫茶店に寄ることにした。
ところが夜で閉まっており、仕方なく男のアパートで「1杯だけコーヒーを飲んで帰る」ということになった。
だが、部屋に入ると案の定、キスを迫られた。
もちろん「そんな気で来たんじゃない」と拒否。
いつもなら、それで男はシュンとなり、「女にも性欲はあるのよ。
だから、これ以上はダメ。
自分を見失いたくないの」とか何とか、大人びたセリフを口にして自己満足に浸る場面だ、多分。
それまでの男はずっとそうやってあしらってきた。
だが、この時は、それでもやめようとしない男に陽子は本気で怒り「もう帰る」と立ち上がって帰りかけた。
そこで男が豹変した。
いきなり押し倒されてしまった。
陽子は激しく抵抗したが相手は180センチを超える巨体。
ピッチピチに履いていたキツいジーンズとパンティーも力ずくで一気に剥ぎ取られた。
80キロ以上の体でのしかかってこられると、陽子も170センチ近い体ではあるが、どうにも身動きがとれない。
叫ぼうとしても口をキスでふさがれ、声にならない。
足の間に体を差し込まれ、何とか逃れようと手を突っぱねている一瞬のスキにググーっと硬くなったモノを押し込まれ、あっという間に陽子は処女を失ってしまった。
最初の経験は恐怖と痛みだけだったと陽子は言う。
中出しされ、唇を噛む陽子。
いつもの「寸止め」が効かず、最悪の事態になってしまったことに打ちひしがれていたが、それでも男は容赦してくれず、もう1度押し倒された。
圧倒的な男の力の前には、自らの体で男の性欲を満たすしか術はなかった。
結局、一晩で4~5回、相手をさせられ、最後は男も陽子も、精も根も尽き果て、陽子は男の両腕に抱かれたまま朝を迎えたそうだ。
パンティーだけは、はくことを許されたが、時折、手が入ってきて陰毛の手触りをジョリジョリと楽しまれたり、1、2本引っ張って抜かれ目の前にかざされたり、おもちゃのようにされたのが悔しかったと言っていた。
そんな詳細を口にする陽子は、もしかしたらその時に、性的興奮を覚えていたのかもしれない。
それまでBまでしか経験のなかった陽子にとって、その日の経験はものすごいショックだったという。
処女を失ったこともそうだが、それ以上に、3回目、4回目には感じて声が漏れてしまい、自分から男にしがみついてしまった、そんな自分が許せなかったという。
「今まで相手にもしてなかったヤツに無理矢理挿れられて、しかも最後には感じさせられた」ということがプライドの高い陽子には耐え難い屈辱だったようだ。
犯された後、陽子はこの男には2度と会わないと思い、サークルもやめることにして全く顔を出さなかったそうだ。
幸い、大学に行っても男の姿はなく、1週間ほど平穏な日々が続いたのだが、サークルの女の先輩から、その男がコンパの翌日から全く大学に来ていないことを聞かされると何か心配になり「自分のことで自殺でもしてるのでは」と思うようになった。
「心配だから見てこようか」という先輩の言葉に、うなずきアパートに寄ってみることにした。
自分が犯されたアパートが見えると心臓の動悸が激しくなり、それを先輩に悟られないようにするので大変だったらしい。
先輩がアパートの呼び鈴を押すと、男は布団で寝ていたところだった。
のっそりと起きてきて2人は部屋に入った。
なぜ、大学に来ないのか、という先輩の問いに男は「風邪をひいていた」とか何とか言い訳をしたそうだ。
だが、先輩が問い詰めるような口調になり「浮気してるんでしょ、分かってるのよ。
コンパの日、酔って大変だろうと思ってアパートに寄ったら、中から女の声がしてたじゃない!」と言い出したのだ。
まさかの展開に唖然とする陽子。
テレビの声だという男の言い訳にキレた先輩は「アレの声が聞こえたのよ、女のアノ時の声が!あれはテレビなんかじゃないっ!」。
そこで男は開き直った。
「そうだよ。おれはあの日、陽子と一晩一緒にいたんだ」。
「なにいい加減なこと言ってんのよ」と怒る先輩に、男は「そうだよな、陽子」と同意を求めてきた。
疑いの目で見る先輩に陽子は口を顔面蒼白になっているだけだった。
先輩は「エッ」と小さく呟いたきり、あまりのことに何も言えない。
しばらく沈黙が続き、先輩は立ち上がって「私、帰る」と叫んで出ていこうとした。
陽子は「ちょっと待ってください、これは誤解なんです、違います、あたしいやだって言ったのに、レイプされたんです」と先輩を必死に引き止めて事情を説明しようとした。
そんな陽子に先輩は叫んだ。
「レイプされて、あんな声出さないでしょっ!」。
呆然とする陽子を尻目に先輩は部屋を飛び出した。
予想もしていなかった事態に、しばらく呆然としていた陽子だが、われにかえると、男と部屋で2人きりになっている状況に気付いた。
急に恐怖心が起き、「先輩を追いかけなきゃ」とつぶやくように言って立ち上がり靴をはこうとしたが、その瞬間、後ろから抱きかかえられ、布団の上に投げ出された。
声を上げ、手足をばたつかせて抵抗したが、頭を抑えられキスされ、舌を入れられると、抵抗する気力も失せてしまったそうだ。
暴れて乱暴にされるよりは・・・どうせ、1度は抱かれてるんだし、という諦めの気持ちも芽生えたらしい。
男はおとなしくなった陽子のシャツのボタンをはずし、乱暴にジーンズを下ろすとパンティーを横にずらして勃起したもので入り口をつついてきた。
陽子はその時、前回の1回目の時の痛みが頭をよぎったそうで、思わず、こう叫んでしまった。
「濡れてからにしてっ!」余談だが、この言葉を聞いたのは、オレが彼女と一戦を終わった後だったが、むちゃくちゃ興奮した。
というか、(お前、本当は抱かれに行ったんちゃうか?)と突っ込みを入れたくなった。
女の考えてることは分からない。
本当にイヤなら何を言われても、たとえ2人でも相手のアパートには行かないと思うのだが。
どこかに彼女が期待していた部分があるのかもしれないと、オレは今では思っている。
美少女の奥底にはドロドロとしたどす黒い澱のようなものが眠っていたのか・・・。
オレって、理系で名前を出せば誰でも知ってる大学と大学院を出てるもんで、世間からは理性的な人間と思われているんですけどね。
それでも完全にぶっ飛びました、あの時は。
とにかく、僕の愛した美少女がこんなひどい目に遭っていたことを知って悔しさもあったし、それがまた人生で経験したことのない種類の性的興奮を呼び起こしていたのも事実ですし。
話を20世紀の末に戻そう。
ヤボを承知で書くが、陽子の「濡れてからにしてっ!」というセリフは「もう逃げられないのなら、せめて痛くされるのだけは許してほしい」という悲痛な叫びなのだが、男にすれば「十分に前戯をして」「私を楽しませて」と同義にとっても何の不思議もない。
日本語は難しい。
男は陽子のブラジャーとパンティーを1枚ずつ脱がし、目を合わせないように横を向いて堪えている陽子の鼻先でヒラヒラさせたそうだ。
辱めながら陽子を素っ裸にすると、両方の足首をつかみグイっと足を開かせ、陽子が何とか閉じようと膝に力を入れるその間に、顔を割り込ませてきた。
恐怖に震えていた陽子が男の方を薄目で見ると、男の顔が自分の股間にゆっくりと近づいて大きくなってくる。
その光景が今でも(もう10年以上前だが)忘れられないと言っていた。
だが、男はすぐには触ってこなかった。
クンクンと鼻を鳴らすようにして顔を上下にして、陽子の性器の上の方から肛門のまで時間をかけて何度も往復する。
陽子はその周辺の匂いを男にじっくりと嗅がれてしまい、息を吹きかけられた。
それだけでジンワリと濡れてきてしまったそうだ。
犬が出会った時に強い犬が弱い犬のお尻の匂いを嗅ぐ行為をするが、あれを見る度にその時された行為を思い出すと言っていた。
そして陽子のあの部分に男の舌が這い回ってきた。
最初は声を出さずに我慢していたが、陽子が言うには「わざと音を立てられ」る方法で責めたてられ「わざとじらされた」そうだ。
陽子は匂いと味を男に堪能された後、挿入された。
その時に「イク」という感覚を初めて知ったそうだ。
「まぶたの裏で光がはじけた」と表現していた。
激しく責めたてられ、気がついたら男にしがみつき、大きな声をあげ続けていた。
きっとオレの時のような「はあぁぁあ、はあぁぁあ」といった感じだったのではないか。
「ちょっと声を下げろよ」と男に耳元でささやかれて我にかえったそうだ。
この日は第2ラウンド、第3ラウンドと続く中でバックからも責められ、フェラも強要されたという。
口いっぱいに入った男のモノに嘔吐しそうになったが、頭を押さえつけられ命じられて舌を絡ませた。
陽子がオレにしてくれたフェラもこの男に調教されたものだったのかと思うと、歯軋りしたくなるような悔しさと被虐的な性的興奮と、そして、あまりの良さに1%ぐらい感謝の念が沸いた。
その日も陽子は家に帰ることはできなかった。
一晩中、男の相手をさせられた。
家には電話をして、サークルの集まりで友人の家に泊まると言ったらしい。
布団が1組しかないため、男の腕枕で一晩すごした。
朝、目を醒ますと陽子は男の腕の中にいた。
男の寝顔を間近で見て何か絶望的な思いになったという。
枕もとの脱がされたブラと洋服に手を伸ばすと、男が目を覚ました。
寝ぼけ眼の男に陽子は抱きしめられ、男に髪を撫でられながら「おまえはオレの女だ」と言われた。
陽子は「もうヤダ」とキッパリと言ったそうだ。
すると男の形相がみるみると変わった。
「見たこともない凶暴な顔つき」と陽子は言っていたが、多分、亀田父の試合前のメンチのような感じだったのかもしれない。
男は陽子をにらみつけ、右手でアゴをつかみ陽子の顔を持ち上げると、鼻がくっつくぐらい正面で向き合う形にした。
あまりの迫力に陽子は金縛りになったように体が硬直したそうだ。
しばらく無言のままにらみつけられ、もう1度、「オレの女になれ」と言われると、アゴをつかまれたままの陽子は小さく頷いた。
「分かったら返事をしろ」と静かに言われ「はい」と小さく答えた。
男は陽子のアゴから手を離し「よし、固めの儀式だ」と言うと、掛け布団をはぎ、横になっている陽子に向かって軽くアゴをしゃくった。
陽子は「はい」と答え、自分からパンティーを脱ぎ、覆いかぶさってくる男を迎え入れるように手を背中に回した。
男に「やれ」と短く言われると、陽子は男の背中から手を離し、男のモノを擦り始めた。
男は擦ってもらいながら、陽子のちょっと小ぶりだが張りのある乳房をもんだり、乳首を吸ったり、舌で転がして遊んでいたそうだ。
その後、男は陽子の下半身に手を伸ばし、濡れているのを確認してから挿入してきた。
入れられる時に「よく濡れてんじゃねーか」と言われたのを良く覚えているという。
アパートは小学生の通学路に近いらしく、学校に向かう子供たちの声を聞きながら陽子は抱かれたそうだ。
このあたり、男には理解できない部分だ。
「いやなら拒否すればいいじゃないか。
いくらでもやり方はあるだろう」とオレは聞いたのだが、陽子はこう言った。
「睨まれた時に、その人の女になることを拒否すれば殺されると思ったのね、瞬間的に。
逃げ回ってもつかまって、『いやだ』って言っても、そいつに好きなだけ抱かれてしまうなら、自分からこの人の女になって、守ってもらった方がいいと思ったし。
何か催眠術にかかったみたいに、そうするしかないって思い込んじゃったのね。
今から思うとバカみたいだけど、その時は子供だったし、親にもそんなこと相談できないし」。
それからこんなことも言っていた。
「体の恥ずかしい部分を全部見られたって言うのかな、知られていて、この人と私の間にはもう何の壁もないっていうような安心感があったのね」。
要はお尻の穴を観察され、匂いまでたっぷりと嗅がれてしまったら、もうすべてを許すしかないということなのだろう。
さすがに陽子は、そこまでは口にすることはなかったが、そういうことに間違いない。
まるでお笑いだ。
これを読んでくれている人たちよ、みじめなオレを笑ってくれ。
オレが陽子に純粋な思いを寄せ、手が触れただけでドキドキするような恋をしている時に陽子は他の男にお尻の穴の匂いをたっぷりと嗅がれていたのだ。
挙句の果てには、お尻の穴の匂いを嗅いだ卑劣な人間の女にされて、朝っぱらから抱かれていたのだ。
この時点では大学生だったが、後に日本でも有数の理系大学院を出たオレが、ケツの穴の匂いを嗅ぐ変態駅弁大学生に女を盗られたんだ。
その話を陽子から聞いた時は、東大に落ちた時より悔しかったのを覚えている。
何か、もう終わってしまった感じだが、その後のことも書かせてほしい。
昨日書いたように、陽子は2度目に犯された翌朝、男に「固めの儀式だ」(どういう表現だよ)と言われると自分からパンティーを脱ぎ、男を受け入れた。
その時をきっかけに陽子の言葉を借りると「付き合うようになった」そうだ。
サークルは半ば辞めた状態だったそうだが、陽子とその男は公認のカップルという位置付けだったらしい。
その後は覚えている限り、オレが陽子から聞いた時の話を再現してみる。
今となってはアヤフヤな部分が多いが、極力忠実に再現する。
オレ「それからどれくらい付き合ったの」
陽子「1年ぐらいかな」
オレ「ずっとそういう関係だったんだ」
陽子「そうね」
オレ「会えば抱かれるみたいな」
陽子「そういう人だったから・・・」
オレ「いやじゃなかった?」
陽子「それほどでもなくなった・・かな」
オレ「生理の時も?」
陽子「そこまではなかった」
オレ「生理の時に求められたら?」
陽子「・・・クチ・・かな」
オレ「アナルとかは?」
陽子「え?」
オレ「お尻の穴」
陽子「ないない。○○君、変なビデオ見すぎじゃない?」
オレ「よくした体位とかある?」
陽子「バック・・が多かったかな。犯してるって感じが好きだったみたい」
オレ「陽子ちゃんはどうなの?」
陽子「イヤだった・・・最初は」
オレ「あそこの匂いを嗅がれるのは?」
陽子「それもイヤだった」
オレ「あそこの匂いを嗅ぐのは、よくやられたの?」
陽子「ほぼ毎回」
オレ「そういう趣味なんだ」
陽子「趣味っていうか、相手を辱めて喜ぶみたいな、そういう人」
オレ「他に恥ずかしいことされたりとかは」
陽子「うーーん、一緒にお風呂とか」
オレ「洗いっことかしたんだ」
陽子「狭かったから・・・(してない?)」
オレ「湯船の中でヤラれちゃったとかは?」
陽子「それは(ある)。狭いから挿れられたまま抱っこされて、みたいな」
オレ「いやだったことは?」
陽子「大学で、毎日、着けてる下着の色を言わされたこと」
オレ「適当に言っておけばいいじゃない」
陽子「確認されるの」
オレ「みんなの前で?」
陽子「まさか」
オレ「他にいやだったことは?」
陽子「ノーパンで学内を歩かされたこと」
オレ「本当に?」
陽子「部室でスカートを少し上げてパンティーを見せた時に、油断してたら剥ぎ取られて。『授業が終わったらアパートで返す』って」
オレ「陽子ちゃんもスカートはくこともあるんだ」
陽子「たまに。あいつ、スカートはく日を狙ってたのかな」
オレ「取られたのはどういう下着?」
陽子「普通の」
オレ「色は?」
陽子「水色・・だったかな」
オレ「ノーパンがバレなかった?」
陽子「友だちに『Pライン見えなくていいね』って言われた(笑)。はいてないから見えるわけない。結構、薄手でピッチリしたスカートだったのね」
オレ「Pライン?」
陽子「パンティーのラインのこと」
オレ「で、アパート行ったの?」
陽子「仕方ないでしょ」
オレ「すぐに返してくれた?」
陽子「スカートまくられて、立ったまま・・・挿れられた。予想してたけど」
オレ「なら、行かなけりゃいいじゃん」
陽子「そうね」
オレ「期待してたの?」
陽子「・・かもしれない」
オレ「濡れてた?」
陽子「・・・そうね」
オレ「部屋に入った時から?」
陽子「それはない」
オレ「スカートまくられてから?」
陽子「・・・スカートまくられて・・・匂い嗅がれたのね」
オレ「クンニは?」
陽子「なりゆきで」
オレ「立ったまま?」
陽子「そう」
オレ「いつもより濡れた?」
陽子「比較的」
オレ「自分からアパートに行ったりした?」
陽子「たまに」
オレ「どういう時?」
陽子「飲んで寂しくなった時とか、相手の誕生日とか」
オレ「そういう時はどうだった?」
陽子「『そんなにしてほしいのか?』って」
オレ「何て答えるの?」
陽子「正直に」
オレ「『セックスしたい』って?」
陽子「そうは言わない。・・・『抱いてもいいよ』とか」
オレ「楽しかったことは?」
陽子「優しくしてくれた時かな」
オレ「怒った時は?」
陽子「浮気された時」
オレ「最初に強姦されたのに、普通の男女のように付き合うのに抵抗ないの?」
陽子「それが私のいけないところなのかもね。それは自分でも分かってるつもり」
オレ「好きだった?」
陽子「うーーーん。わかんない」
オレ「でも離れられなくなってたんでしょ?」
陽子「そうね」
オレ「体がってこと?」
陽子「体は・・そうね」
オレ「僕のこと、好きだった?」
陽子「すごく好きだった」
オレ「僕も大好きだった」
陽子「・・・ごめんね」
陽子が体を開き男を受け入れてから1年ちょっと、その男との関係は続いた。
終わったのは両親が交際をそれ以上、許さなかったためだ。
男と付き合うようになってから娘の外泊や遅い時間の帰宅が多くなれば親としては心配だろう。
それに、はっきりとは書かないが、一般の人が「あまり関係を持ちたくないな」という目で見てしまう人々に、その男がカテゴライズされていることも大きかったようだ。
陽子は大学を卒業後、3~4年で別の男と結婚した。
相手は普通の自営業者だ。
勝手な想像だが、陽子は結婚願望が強かったのかもしれない。
出会った時から、どこか影のある少女ではあったし、愛する対象を求め続けていたのかもしれない。
大学卒業間際のオレに、赤裸々というより、露悪的に自らの性体験を語ったのは「こんな自分だけど、醜い部分を含めてすべて受け入れてほしい」というある種のメッセージだったに違いないと、今では思うようになった。
だが、20歳そこそこの大学生だったオレには、そんな彼女の叫びは理解できなかった。
彼女にすれば、オレの態度はひどく優柔不断なものに映ったに違いない。
結局、オレと陽子は結ばれない運命にあったのだろう。
たまに陽子の噂を聞くが、今では子供も生まれ、いい母親になっているようだ。
子供にとって自慢であろう美人のママが、大学生のころ自分を犯した憎い相手の女にされ、毎晩、安アパートで足を開かされて男の巨体の下で声をあげ、バックから責められ、騎乗位で腰を振り、ペニスを頬張って顔を上下させていたとは誰も思うまい。
陽子が大学時代に会った男が、オレと陽子との間をすべてをぶち壊してしまったことに、オレは一時期本当に悔しくてならなかったが、もし、そいつがいなければ、オレの今の生活もなかったかもしれないのだ。
今のオレは愛する妻との間に子供も授かり、十分すぎるほど幸せだ。
陽子を失ったことで得たものも大きい。
これも人生なのだろう。
陽子と最後にベッドをともにしてから、10年以上たった。
時折、学生時代のことを思い出す。
セミナーで初めて会った時の天使のような陽子の笑顔は、今でもオレの中で褪せない記憶であり、青春時代の宝物のような思い出だ。
そしてリズミカルなイキ声と、「濡れてからにしてっ!」という台詞を思い出すたびに、陽子が受けた悔しさを感じつつ、わずかに起きる倒錯した性の快感に戸惑ったりする。
最愛の彼女の過去の男が変態でその話を聞くと嫉妬と興奮をしてしまう
