嫁を元カレに貸し出した Part3

いろいろあった一件が落ち着いて、Mから電話がありました。
「この前はありがとうな」
とか、当たり障りのない会話でした。
そのとき、俺が二つ返事で華を差し出したと嘘をつかれたことを思い出し、そのことについてMに問い詰めようとしたところ、Mから
「そもそも、お前が話をしておくはずだったんだぜ。直前にまだ話していないとか言われたら、ああするしかなかったんだよ。」
と論破されてしまいました。
でもまあ確かにその通りなわけで。
そして俺が
「お前も彼女いるんだし、大事にしてやれよ」
と電話を切ろうとしたところ
Mから
「彼女とは別れた。」
と切り出されました。
そして、「頼みがあるから、会ってほしい」と。
今思えば特に相手をする必要も無かったんですが、華に内緒で二人出会うことに。
飲みに誘われましたが、そんな気になれず、カフェへ。
入ってしばらくは社交辞令的な何でも無い話をしました。
そして、Mから、本題に。
「この前はありがとう、まさか本当に華とできるとは思わなかった。華と会ってみて、やっぱり華はすてきだった。ただ、やっぱり思い出の女性なんだと思う」
と言われました。
自分は、「華と別れてくれ」とか言われるんじゃないかと不安に思っていたので、意外なコメントにほっとしました。
そしたら、Mから
「正直、どうだった?」
とか、徐々に探りを入れられました。
いろいろ不毛なやりとりをした後、徐々に核心に。
「華が俺に抱かれて、正直興奮したんじゃないのか?」
そう聞いてきました。
正直、確かにそういう感情はあったし、
そういうプレイに興味が無かったわけでもありませんでした。
なので俺は、
「まあ、それはあったかもしれない。」と答えました。
そしたら、Mから
「これ、プレイにしない?」
切り出されました。
全く考えてもみない提案に、俺は返答に困りました。
そういうプレイに興味があると言った反面、きっぱり断ることもできず、どちらかというと、もしOKした場合、、どうなるんだろうと考えていました。
ただ、華は絶対許してくれないだろうと思いました。
なので、そのことを引き合いに断ろうとしたら、
「あいつは、まんざらでもないよ」
と言ってきました。
どういうことか聞いたら、メールを見せてくれました。
一部のやりとりだけでしたが、
たしかに、
「俺がいいって言ったらね。」
って書いてありました。
それを見て一気に鼓動が早くなりました。
ちょっとした浮気なんじゃないかって思いましたが、まあ、二人がメールしてたのは知っていたしああいうことがあったんだから、エッチな内容のメールもあるだろうと覚悟はしていました。
でも、ここまで話しているとはさすがに思っていなくて驚きました。
俺が怯んでいる中、Mが華とのセックスの話をし始めました。
「あいつの好きな体位わかる?」
「バックでしょ」
「そう。」
とMが頷いて
「バックの時、後ろの穴に親指入れてみ?超乱れるから」
華のメールの件でただでさえモヤモヤしてたのに、そういう話をされて、俺のキャパが限界になったのでそれ以降は適当に流して、プレイの件は
「華と話ししてみる。」
と言って帰りました。
帰り道、俺がOK出せば、プレイとして成立するなーとか考えたりしてました。
正直、そういうプレイに興味があったし、憧れみたいなのはあったのかもしれない。
気持ちはやってみたい方に傾いていたのかもしれません。
ただ、なんて切り出せば良いんだ?とは思っていました。
家に帰ると、華が当たり前のようにお出迎え。
晩飯食べて、風呂入って、リビングでくつろいでたら華があからさまにそわそわ。
トイレ誘われるのか!?って構えていたら(あれから何度か誘われるようになりました)
「Mと会ったらしいね」
と華から話題を切り出されました。
どうやら、Mが華に言ったらしい。
「うん・・・ちょっとね。」
そしたら、
「全部、メールで聞いたよ。」と。
用意周到すぎるだろM。
とは思いつつも、説明する手間が省けたなと思っていたら
「あなた、そういうので興奮するタイプの人なんだって?」
と言われ、俺そんなことMに言ったっけ?なんか大げさに伝わってないか?とか混乱しつつも、
「まあ、少しは・・・」
って返した
そしたら華が
「変態・・・引くわ・・・」
ってニヤッて笑いながら言ったので、
「真性のお前には負ける。」
と言い返しておきました。
そして、華から驚きの一言。
「正直Mにもう二度と会うことはないと思っていたけど、Mから、あなたが、もう一回どうしても抱かせたいって言っていると聞いて、びっくりした。」
俺もびっくりした。
俺は全然そんなこと言っていない。
一瞬「えっ」ってなったけど、そのまま話を聞いていました。
「私もしばらく悩んだけど、Mとそういうことしたいって言う気持ちもなくはない・・・だから、あなたが望むなら、大人な関係として、良いのかなって思う。」
実際はもう少しぐだぐだっと話が進んだんだけど、だいたいこんな感じでした。
俺は、華がMとしたい言い訳を必死に俺にあてがって納得しようとしてるのかなって思いました。
けど、それはそれでかわいらしいし、ちょっとした嫉妬心がその時は心地よく感じられていたので、そのまま進めることにしました。
当日までは特に変化もはありませんでした。
もしかしたら、お互いそういう風に演じてたのかもですが。
当日の朝、、華は思ったより普通でした。
その日も、普通に振る舞っていただけなのかはわからないけど。
どんな下着つけていくのかとか、
どんな服でいくのかとか、
目を光らせていたけど
いつも通りで、ほっとしたような肩すかしなようなそんな感じでした。
「またね」って華からハグしてきたので応えました。
すでに心臓がどきどき言っていて、ばれるかも思いました。
前回はモヤモヤした気分だったけど、「プレイ」だって思えば、こんな感じになるんだなって冷静に考えている自分もいたり。
ただ、華が出て行ってからは、前回と変わらず。
何をやっても集中できないし、そわそわしていました。
PS3やって、ネットしてをこまめに繰り返したりしてたら、昼過ぎくらいになりました。
おそらく、もう会ってご飯食べて、デートかなにかしてるんじゃないかな・・・と想像。
夜にはMの攻めが始まるのかと思うと、めちゃめちゃ興奮したり同時に不安になったりしていました。
そしたら、着信。
Mからでした。
「よう、何してんの?」とM。
思わず俺は
「いや、仕事とかしてたけど?」
って見栄を張って嘘をついてしまいました。
で、「今何してんの?」ってこちらから質問すると
「大人の店いって、おもちゃ買ったりしてた。今はもう家だけど。」
といきなり先制パンチ。
マジかよ・・・と一瞬怯むも、あくまで平静を装って対応。
「そうなんだ。華は?」
「華は今、別の部屋。」
「そうなんだ。」
「何してると思う?」
「いや、わからん。」
そしたら、M
「目隠しして固定して、さっき買ってきたおもちゃ突っ込んで放置してる。」
「えっ・・・」
とさすがに動揺を隠せない俺。
「表面上はそんなことないけど、よほど楽しみにしてたみたいだよ。おもちゃ入れるとき、パンツぐっしょりだったからね。」
と追い打ちをかけてくるM。
この時点で心臓が破裂寸前にどきどき言っていました。
逆算すると、会ってすぐにおもちゃを買いに行って、すぐにおもちゃプレイ。
たぶんそうだったんだと思います。
Mに無理矢理そうされたとしても、応じる華が俺の知っている華とは違っていて、興奮の反面、なんか不安にもなってきました。
目の前がふらっとなりながらも
「あんまり、無理はさせないでくれよ。」
って言うと
「わかってる。ブランクもあるしな」
といって、Mが電話を切りました。
展開が想像の斜め上を行き過ぎてしばらく放心状態に。
華はもしかしたらノリノリなのか?とか考えると身勝手ながらもちょっと腹が立ってきました。
そしたら1時間後くらいに
「もう完全に淫乱モード入ってるぞ」
ってメールがきました。
そして、またしばらくしたら着信がきました。
ずっとケータイとにらめっこしてたので、慌てて受話。
そしたら、明らかに華の色っぽい吐息の音。
しかもめちゃめちゃ息が上がっていました。
「イキ過ぎじゃない?」
「だって・・・とまんないもん・・・」
「入れる?」
「うん・・・入れるの。(即答)」
「だって中いっぱい入ってるじゃん」
「そのままで・・・」
「変態だな。」
みたいな、じらしたり、意地悪言ったりする会話が5分くらい続きました。
華に対して、こんな冷たい事言ったことないので、胸が苦しくなりましたが、それ以上に華が興奮しまくっていたので、複雑な思いに。
それと同時にこっちも興奮がかなりやばいことに。
「どれ入れるの?」
「それ・・・いまそこに当たってるの。もう、欲しい。。」
って流れで、挿入。
華は「あぁぁ・・・すごい。。」って、快感のこもったような声を出していました。
そこで、自分が達してしまいました。
で、賢者モードがくる前に切断・・・。
このとき、取り返しがつかない事をしたような焦りを感じました。
それから夜までは何も連絡が無く、着信におびえる時間がずっと続きました。
着信に期待しているような、来てほしくないような。
俺もさすがに腹が減ってきて晩飯を済ませて何も手につかないためベッドに。
結局初めて抱かせた時みたいにベッドにくるまってやり過ごしました。
そしたらMからメールが来ました。
「後ろに指入れるあれ、やってやろう」
Mの言っていた、バックで挿入しながら後ろに親指をいれるというやつだと理解しその直後に着信がありました。
昼のあれがよみがえり、激しく動揺しましたが、携帯の画面見ながらまず動悸を押さえて、受信しました。
ガサゴソって、布がこすれる音が一定間隔で聞こえてくるのがほとんどでしたが
その奥からあり得ない位の矯正で華が喘ぐ声が聞こえてきました。
自分とやるときは、「んっ、」とか、「あっ、」とか控えめな声がほとんどでしたが、泣き声に近いような感じの声が聞こえてきて、衝撃を受けました。
華の大きいあえぎ声を聞いたことがあるにはあるけど、あまりにいつもと違いすぎて、超興奮。
オナニーするのも忘れて、聞き入っていました。
ガサゴソ言う音がでかすぎて何か会話してるっぽかったけど全然聞こえませんでした。
でも、端々で、ためー!とか、いくー!とかそう言うのが聞こえてきました。
しばらくそれを聞いてたら電話が切れました。
そのまま聞きながら気づいたら自分も果てていて、賢者タイム突入でむなしく後処理をしました。
賢者タイムが始まるともう眠くて眠くて、そのままぐっすり寝てしまいました。
うとうとしながら、寝た方が早く時間も過ぎるしな。
って考えたりしていました。
目が覚めたら朝の9時くらいになっていました。
しばらくテレビ見たりでぼーっとしてました。
昨日のことが夢だったんじゃないかって感覚でした。
そしたら、華からメール。
それ見て愕然としました。
「もう一泊したいって言ったら、怒る?」
「なんで?」って返信したら
「理由聞いちゃう?」と返信。
まあ、そういうことかと。
予想外の提案だったので悩みましたが、
謎のマゾっ気が発揮されて、
「いいよ、泊まっても」って返信してしまいました。
自分は、それよりもメールに愛想が無かったのが気がかりでした。
もしかしたら、一晩で、俺に対する愛情が薄まったのかなって。
「メールが怖いよ。もしかして機嫌悪い?怒ってる?」
ってメールしました。女々しい事は聞きたくなかったんですが。
そしたら、
「ゴメン、さっきからMに入れられてて、うまく打てない」
と返信。
さすがにこれには俺も眠気が吹っ飛んで興奮。
華もこのプレイに対する理解ができてきたのかな?
って感じました。
で、俺もやめておけば良いのに、
「そんなに、違うの?」
って返信してしまいました。
でも、それについては返信来ず。
それって、全然違うって言ってるのと同じじゃないか、と思いました。
一連の華からのメールを受けて、俺はちょっとやばいと思いました。
もしかしたらこのままずるずるとうちに帰ってこないんじゃないかって。
そして
「電話したい。」
ってメールしました。
そしたらしばらく時間をおいて、
「今から口でしたげるから、だめだよ」
って返信。
それほどまでに夢中になるってどんなことしてるんだ??
って思い、それができない自分がふがいなく感じられました。
昼過ぎにMから電話。
一言目が
「やっぱあの女は最高だわ!」
あの女ってオナホかよ!と思ってちょっといらっとしつつも継続。
「電話の声ちゃんと聞こえた?」とか
「昨日は飯食うとき以外はずっと目隠ししていじめてた」とか
自慢話というか、俺の方がすごいだろみたいな言い方をしてきたので
「そう言うのいいから」
って制して切ろうと思ったんですが、最後に
「もう一泊したいって言ったの、華だからな」
と一言残してて切られました。
Mってこんなに性格悪かったっけ?
とMの豹変ぶりに戸惑いました。
友達づきあいとしては人畜無害な奴だったんですが、女が絡むとこうなってしまうのか?とかいろいろモヤモヤしていました。
その後、メールで
「昨日からほぼつながっててもう俺が持たないわ。どんだけ好きなんだろね?お前の女。喘ぎすぎでエロっ!」
「フェラ下手になってたから鍛え直しといた。後でお前もしてもらえよ?舌使いがやっとイイ感じになってきたから口の中にそのまま出しまくってやったら俺の精子を搾り取るようにずっと啜ってるぜ、美味そうに。」
「イク瞬間思いっきり顔にかけてやったら、今、顔にかかった俺の精子を指ですくって口に含んでるけど。お前の女だよな?すげぇな」
「お前の女、今、もう何でも言う事聞くんだけど。ぶっちゃけいい?つーか、華がいいっつってるからいいか。」
「マジでいまヤバい!すごいんだけど!ここまでヤっていい訳?」
「お前が知ったら卒倒するような事やってるけど、知りたい?俺はすげぇ最高だけど!まじビビるぞ?」
とかが定期的に送られてきました。
もう興奮よりも、悪意しかくみ取れなくなったので次メール来たらプレイ中止だと思っていたところ、
華からいきなり電話がかかってきました。
「やばい、助けに来て。」
そのメール見て反射的に超早き替えで家を飛び出し、車に乗車。
華から言われた、とある施設の裏の大きいマンションに到着しました。
マンションの高級さに驚愕したんですがそれはさておき、マンションの入り口に華が立っていました。
華につれられてマンションに入ると、部屋で女の子が泣いていました。
というか、暴れていました。
つまり、こういうことでした。
Mは彼女と別れていなかった。
華とお風呂でセックス中、彼女が登場。
当たり前だけど、「浮気だ!」と彼女が騒ぎ、でも二人から、「これは事情がありまして・・・」的な感じでなだめられる。
でも納得がいくはずもなく、俺に助けを求める。
・・・で、Mの彼女に事情を説明しました。
そしたら、
「何でこんなばかげたことしてるんですか!あなたの奥さんなんでしょ!」
って、俺が責められました。
俺は反論しようとしました。
でも、何も出てこなかった。
彼女は全く間違ったことを言っていなかったから。
改めて実感しました。
少なくとも俺みたいに中途半端な状態でやるべきじゃなかったんだと。
華は華で怒っていました。
Mから、
「彼女に浮気されて寂しいとか、華が恋しい」
とかさんざん言われたみたいで全部嘘だったのかと。
すごく同情してやさしくしてしまい、色んな事を許してしまった。
そもそも、彼女がいるならOKしなかった。
と言っていました。
おそらく、初めて抱かせた時みたいに、口から出任せでいろいろ誘導されたんだろうなと思います。
最終的にはMの彼女の怒りもMに向かって、めちゃめちゃ攻められるM。
俺は、まあ当たり前の結果だよなと思って、血が出たら止めようと思って静観していました。
で、Mの彼女から
「あんた、これからどうすんのよ!」
って言われて、Mが言った一言に一同呆然。
「これからは、俺が、”華”を守っていきたい」
それを聞いた瞬間、俺の頭に「?」が浮かびまくったんですが、気を取り直して、「いやいや・・・」って言おうとしたら、、
横から蹴り。
超高速で。
蹴ったのは華でした。
パンツ見えるぞって位派手なのが一発。
Mは頭を抱えてうずくまっていました。
そしたら、華が
「あんたに私が幸せにできんの!?遠距離で私が寂しがってたとき、何かしてくれた!?
寂しいからってエロい写メとか送らせてただけでしょ!
旦那(俺)は違う!いつも私の気持ちを先に考えてくれる!
寂しくなったら、寂しいって言う前に何かしてくれる!
つきあって長いし、もう結婚もしてるのに、いまだに誕生日はサプライズしてくれるし!
そんなことあんたにできんの!
てかこんなにかわいい彼女いるんでしょ!?彼女を幸せにしてやりなよ!」
って一気にまくし立てて怒鳴っていました。
華とは一回だけ言い合いになったことがあって、
その時の片鱗が見えてたけど、でもその比じゃないくらいキレていました。
ちなみに、言ってたのはもっとたくさんありましたが、記憶に濃いものだけ。
誕生日のサプライズの話は自分の株を上げるために入れておきました・・・。
言い終わったら、ちょっと沈黙の時間がありました。
そしたら、Mがうずくまったまま
「帰れよ」
って言ってきました。
で、そのまま帰宅。
華は怒りが収まらないような感じでしたが、車に乗り込んだらホッとした顔してました
「大丈夫?」
って聞いたら、
「さすがに、知らない女が叫びながら風呂に入ってきたときは、死ぬかと思った」
って自嘲気味に笑っていました。
俺は、「ゴメン」って言いました。
それしか言うことがありませんでした。
華は「私もちょっと浮かれてたかも」
って言っていました。
あとは、
「やっぱ、こういうのは、違うよ」
とも。
それからは例の一件は我々の中ではあまり触れてはならない感じの扱いに。
ただ、セックスの時、たまにそんな話題が出ますがさすがに華を抱かすのはもう良いかなって思いました。
ちなみにMからは、華に
「また来てくれるよな?」
とか
「結局彼女と分かれた。お前に慰めてほしい。」
とかメールが来ていましたが、無視しているとのことです。
自分としては、Mから華を奪ったって思っていましたが、結局はそうじゃなかったのかなって思いました。
華に好きになってほしくて、優しく接しました。
でもそれは疑いもなく、正直な気持ちで、それができた俺と、それを忘れていたMを比べたときに俺が選ばれたんだなって思います。
なので、Mから借りが云々って説得されたときも、もっと毅然としてればよかったのかなと。
華に負担をかけてしまった負い目はあるけど、結果オーライということで。